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親の預金を使い込んだ姉の責任を追及するためには

   

先日、母が亡くなり、遺産の確認作業をしていたところ、母が亡くなる直前に多くの預金が引き出されていることが分かりました。私を含めたきょうだいは全員、資金を管理していた姉が使い込んでしまったと思っているのですが、姉は認めようとしません。このような場合、民事裁判を起こすしかないのでしょうか。
(遺産の分割前に遺産に属する財産を処分した場合の遺産の範囲 (新民法906条の2))

A このような場合、まず、お姉様がお母様の預金を引き出したかどうかを確認する必要があります。具体的には、金融機関に、払戻請求書などをコピーさせてもらい、筆跡などを確認することが考えられます。もし金融機関に断られた場合には、弁護士に事件を委任すれば、弁護士会の照会により払戻請求書などのコピーを得られる場合があります。
 そして、お姉様が引き出したであろう、そして使い込んだであろう、という場合は、法律で決められたご相談者の相続分について、お姉様に請求することが考えられます。
 お姉様が支払いに応じない場合、原則として民事裁判を起こす必要があります。ただし、遺産の分割の話合いの中で、お姉様を含む相続人の全員で、お姉様が引き出したお金をお母様の遺産として扱うとの合意ができた場合は、これをお母様の遺産であるとして遺産の分割をすることができます。この場合、民事裁判を起こさなくても、話合いや家庭裁判所の調停で解決することが可能になります。

 しかし、相続人の全員による合意ができない場合は、引き出された預金をお母様の遺産として扱うことはできませんので、原則として民事裁判を起こすなどして解決する必要があります。
 ただし、お姉様のみ、これを遺産とすることに反対する、という場合で、お母様が2019(令和元)年7月1日以降に亡くなられた場合であり、お母様の預金をお姉様が処分したと認定できる場合であれば、この預金を遺産として扱って分割をすることができるようになりました。このような場合は、民事裁判を起こさなくても、家庭裁判所における遺産の分割の審判により、使い込まれた預金を遺産として扱って遺産の分割をすることができます。
 ただし、この家庭裁判所の審判は、民事裁判の判決より効力が弱いという難点があります。そのため、お姉様が、あくまで自分は預金を払い戻していない、使い込んでいない、と強く主張する場合は、引き出された預金が遺産に含まれることの確認を求める民事裁判を起こすなどしないと最終的な解決はできないでしょう。 

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